tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語の名言:他人にあなた自身が誰かを決めさせるな(デニス・ロッドマン)

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                                                         June.14.2018 

 

 

 

デニス・ロッドマンは,1961年アメリカ生まれの

バスケットボール選手です

 

あのマイケル・ジョーダン選手に次いで

プロバスケットボール界で

知名度の高い選手です

 

1980年代から90年代にかけ活躍されて,

現役時は203センチ,105キロの巨体ながら,

味方選手のシュートが入らなかった時の

こぼれ球=リバウンドを拾って,

シュートを入れるスペシャリストでした

1992年から7年連続,「リバウンド王」

になられました

 

この全米バスケットボール協会

NBAレジェンドが,

このたびの米朝首脳会談の際に

ちらちらとニュースに報じられました

これまで何度となくバスケットボールを通じ,

訪朝してきた関係で,

金正恩氏と親交があるのだそうです

 

刺激的な見た目の選手ですが,

すごく努力家だそうです

NBAの他のプロ選手たちから見ても,

とてつもなく日々

研鑽を欠かさなかった方だった

と言われています

現役のころ,自分の練習のあとに

味方のシューティングをずっと観察し,

外れたボールがどこに落ちやすいのかを

観察し,

試合の時にリバウンドを取るために

その落ちやすい場所を

狙って取りにいっていたそうです


それは味方だけでなく,

敵チームの観察にも及び,

ついに全盛期にはリーグのリバウンド王に

なったそうです

ご興味がおありの方はこちらをどうぞ…

 

youtu.be

 

本日はバスケットボールの達人である

知人のリクエストもあり,

そのお知恵も拝借しつつ,

このデニス・ロッドマン選手の

名言のいくつかをご紹介したいと思います

和文拙訳)

デニス・ロッドマン - Wikipedia参照

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まずは,ご本人がバスケットボールの神様,

マイケル・ジョーダン選手に

言及されたコメントからです

 

I want to do for rebounds

what Michael Jordan did

for dunks.

マイケル・ジョーダン

ダンクでやったようなことを,

リバウンドでやりたいんだ

 

ロッドマン選手はご自身の長所を

ご存知だったのです

そして「リバウンド」にこだわり,

自ら勉強し,

実践力をつけられたのでした

 

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tsuputon7.hatenablog.com

 

では,普通の選手のリバウンド処理と

どう違うのでしょうか?

 

The one thing i do that nobody else does is

jump three and four times for one rebound.

誰もやらないことで私がやっていることは,

1つのリバウンドで3、4回飛ぶことだ

 
飛ぶ回数でした!
映像をご覧になると一目瞭然ですが,
あくなき執念で相手よりも先に
リバウンドボールに指先一本でも触れてやろう
としているお姿が見られます
 
大相撲の大関栃ノ心が,
相手のまわしを取るのに
小指に意識を集中すると言っていましたが,
バスケットボールなど
大きな選手たちがひしめく競り合いの中でも,
超一流のプレーは繊細さが試されているのです

 

I’m hungrier than those other guys out there.

Every rebounds is a personal challenges.

私は他の連中よりもハングリーだ

すべてのリバウンドは私にとって挑戦なんだよ

 

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こうしてご自身で「開発」された

リバウンド処理技術は,

やがて他の選手たちの模倣の対象となりました

 

I’m starting to see players copy

what I do. I’m flattered.

他のプレーヤーが私がやってきたことの

真似をするのを見ていると,嬉しいね

 

こうした時に,自分の技を専売特許化して,

真似されるのを嫌がる人も

多いかと思いますが,

それを「嬉しいね」と言える

ロッドマン選手は,

本当にバスケットボール愛に

あふれた方なのでしょう

 

ですが,もちろんコートでは闘志むき出しです

それでも…

 

I go out there and get my eyes gouged,

my nose busted, my body slammed.

I love the pain of the game.

コートに出ると,目を掘られたり,

鼻をつぶされたり,身体を叩き付けられる

試合での痛みは大好きだ

 

もうこれは,

脳内快楽物質ドーパミンが出ている

としか思えません!

 

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ロッドマン選手は,

スペクタクルとしてのプレーも忘れませんでした

ある意味,観客を沸かせることも

ご自分の仕事だと思っておられたのでしょう

それでこそプロフェッショナルです!

  

I’m trying to find new ways to make

this game more attractive.

私はいつも毎回の試合を魅力的にする

新しい方法を探している

 

賛否両論あるところかも知れませんが,
ショウマンシップが不可欠だ
と個人的に思います
観客が喜んでこそ,彼らはあるからです
 

They didn’t have a problem

with me being wild and crazy

when it came time to fill the arenas.

アリーナが満員にさえなれば,

私がワイルドでも

クレイジーでもみんな気にしなかった

 

とっさの判断で
二つプレーの選択肢が出来た時には,
難しい方を選んだと言います
また,我らがあの野球レジェンドも,
三振するときのヘルメットの落とし方まで
考えたと仰っていました…

 

恥ずかしながら,

知人との縁で

バスケットボールに興味を持ち始めて

まだ一年ほどですが,

つい最近知ったことに,

日本ではプロバスケットボール

Bリーグ人気が

徐々に浸透し始めてきたくらいですが,

実はサッカー以上に世界中で

選手人口の一番多いスポーツは,

ダントツでバスケットボールだそうです

  

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ロッドマン選手の大胆かつ繊細なプレーを

支える精神力は,当然普通ではありません

 

If you have a problem with my answer

that‘s your problem, not my problem.

私の答えに文句が有るなら

それはあなたの問題だ,私の問題じゃない

 

このセリフはそうそう真似のできるものでは

ありません

自分の「答え」に自信があり,かつ,

全責任を自分で取る意識でないと

決して口にできないことばです

 

人の目を気にしない,

とはまさしくこのことを言うのでしょう

 

You can love me or you can hate me.

私を愛してもいいし,

憎んでくれてもかまわない

 

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このような「自分」を確立していた

ロッドマン選手は,

成熟した自我の持ち主でした

 

Why should I try to make you believe

the things I believe in?

なんで私が信じていることを

あなたに信じさせようと

しなくちゃならないんだ?

 

「私を信じよ」と言う人は,

自分を信じられない自我しか持てていません

本当に信じられていたのなら,

わざわざ「宣伝」,果ては「強制」してまで,

他人に信じてもらう必要などないからです

 

信じられる人は黙ってても信じられます

 

ブッダは「私を疑え」とまで仰りました

成熟した自我の持ち主には,

これほどまでの余裕があるのです

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ロッドマン選手のように,

他者との比較ではなく,

クレイジーと言われても

自分で自分の道を切り開き,

結果を出し,

なお上を目指し続けられた人だからこそ,

説得性のあるフレーズがありました

 

Don’t let other people decide who you are.

他人にあなた自身が誰かを決めさせるな

 

たとえば自分の限界を勝手に決めたり,

社会の中での目を気にして

肝心なアイデンティティのコアな部分まで

変形させたり,

常識の奴隷と化し大衆に迎合し,

没個性の快楽に浸ることもできます

 

それを「安全」な生活と

呼ぶ人もいるでしょう

ですが,少なくともロッドマン選手や

他の人並み外れた偉業を成し遂げた方々は,

命の炎を小さくても灯し続け,

リスクを恐れず果敢な姿勢を貫いた

人びとばかりです

 

This life is like a swimming pool.

You dive into the water,

but you can’t see how deep it is.

この人生はプールみたいなものさ

水に飛び込むが,

どれだけの深さが有るかはわからない

 

それでは,このへんで

ごきげんよう

 

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