March.21.2018
ビル・ゲイツ氏は，1955年
アメリカ・シアトル生まれの実業家です
言わずと知れた，マイクロソフト社の創業者です
現在, 私たちが日常生活を送る中で
同社のウィンドウズが関わっていないものが，
目の前にどれくらいあるか考えてみれば,
いかにとてつもなく世界に影響与えている人物か
がわかります
「製品」と名付くものの元来のアイディア,
生産プロセス, そして販売時の製品管理や
レジ打ちまで考えた時に, 目にするもので，
ビル・ゲイツの息のかかっていないものは
何があるでしょう…
キリスト以上に人類に影響与えた人
とさえ仰っておられます
ともかく, 多かれ少なかれ，日々私たちは
彼の業績の恩恵を被っていることは
間違いありません
ちなみに，
よく, スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツ，
どちらが偉大かという議論を耳にしますが,
個人的にはそれは,
イタリアン料理とフランス料理，
どっちがおいしいかという問いと
あまり変わらない気がします
本日はこの, すでに人類史に名を残しています
ビル・ゲイツの名言のいくつかを
ご紹介したいと思います
まずは，人生は学校ではない,
とするコメントからです
Life is not divided into semesters.
You don’t get summers off
and very few employers are interested
in helping you FIND YOURSELF.
人生には学期は無い。
夏休みもないし、
「自分探し」を手伝ってくれるような
雇用主もほぼ皆無だ。
ゲイツ氏自身,
ハーバード大学を中退して起業しました
このことばは，
「学生気分」で社会に出るなという
強いメッセージです
ゲイツ氏は社員を新規採用する際に,
自分のように中退している人は
ほぼ採用しないと公言しています
ゲイツ氏はたまたま会社が軌道に乗ったから
中退して企業経営に専念しただけで,
それをゲイツ氏自身に真似て「中退してやってきました」
と言うような人は,
なんでも途中でやめてしまう可能性がある,
それならばきちんと学校を出た人をとると…
続きまして,「怠け者」の活用方法です…
I choose a lazy person to do a hard job.
Because a lazy person will find
an easy way to do it.
難しい仕事があるとき、私は怠け者に任せる。
だって怠け者は、
仕事を簡単に片づける方法を見つけ出すからね。
これは大阪人には朗報です!
大阪人に発明家が多いのは，
いかに「ずぼら」するかを
延々と考える習慣が幼少期から身に付いているから
と，とあるテレビ番組で言っていたのを
見たことがあります
小生も同郷人を擁護するのではありませんが,
その気風はいたってよく分かる気がします
ゲイツ氏のこうした慧眼は，
常に常識からはかけ離れ,
自由に飛びまわって俯瞰する鳥の目のようです
Be nice to nerds.
Chances are you’ll end up working for one.
オタクには親切に。
いつか彼らの下で働くことになるでしょうから。
既にAIやロボットの話題が日々加熱する昨今,
ゲイツ氏のこのことばは，
もう現実になってきています
インターネット・リテラシーのあるなしが,
社会図式の根本を大きく変えつつあることは
間違いありません
どのようなものでしょうか
It’s fine to celebrate success
but it is more important
to heed the lessons of failure.
成功を祝うのはいいが、
もっと大切なのは
失敗から教訓を得ることだ。
やはり, といいますか，
ある意味当然のことですが,
成功から学ぶことよりも, 失敗から学ぶことの方が
とてつもなく大きいです
山中教授然りですが,
失敗からいかに学べるかで最終的な成功の質も
スケールも変わってくるのだと思います
そして, 顧客管理する立場にある方には
非常に含蓄のある一言です
Your most unhappy customers are
your greatest source of learning.
あなたの顧客の中で一番不満をもっている客こそ、
あなたにとって一番の学習源なのだ。
お客さんの満足の声を聞くこと，
もちろんそれは何よりの喜びでしょう
ですが，その成功体験よりも
一番不満を持ってる人がなぜそう思ってしまったのか，
そこから学ぶ姿勢こそが,
とりわけ企業経営者にとっては
死活問題といいますか,
分水嶺となる態度だと思われます
ゲイツ氏は世界最高峰の資産家ですが,
実は倹約精神でも有名な方です
次に掲げますのは,
日本のマイクロソフト支社が
飛行機で1時間の移動のために
ゲイツ氏にファーストクラスを用意した時，
激怒して言ったとされる一言です
You ask me why I don’t take the first-class?
That’s because you can arrive
even taking the economy as fast as it.
なぜファーストクラスに乗らないかって、
だってエコノミーでも到着する時間は同じだろ。
ゲイツ氏は, ホテルに泊まるのでも,
スイートルームなどとんでもない,
寝るところがあって
インターネット出来る環境があれば，
それで十分だと仰るそうです
ご子息たちには
生活するための最低限の資産しか残さない
ということも,
かねてより公言されておられます
本物のお金持ちはケチだとよく言いますが,
実践されているようです…
そして, 自分の仕事と世間との関わりについて
次のように述べておられます
The world won’t care about your self-esteem.
The world will expect you to accomplish something
BEFORE you feel good about yourself.
世間は君の自尊心を気にかけてはくれない。
世間は君が自己満足する「前に」、
君が何かを成し遂げることを期待している。
確かに, 世の中は思った以上に
私たちのことなど気にしてくれません
社会は家族の延長と言いますが,
もはやそういった社会構造は過去のもので,
ますます価値観の多様化から,
多様な社会構造が生まれつつあります
そうした中で, 社会は私たちがまず何ができるのか
を期待するのであり, 私たちの内面心理の
自己満足感がどうかなど，配慮してくれません
アドラーも言いましたように，
貢献感は「自己満足」でいいのだと思います
そして, ゲイツ氏のメッセージは端的です
What’s the secret of success?
It’s to have a great vision.
成功の秘訣？
それは大きなビジョンが持てるかどうかだよ。
ビジョンアンドハードワークの重要性については,
山中教授も米国留学で得られた最大の成果と,
強く仰っておられました
最後に，ゲイツ氏も「無比較」の境地を
強調されておられました
Don’t compare yourself
with anyone in this world…
if you do so, you are insulting yourself.
自分のことを、
この世の誰とも比べてはいけない…
もしするなら、自分自身を侮辱しているのだ。
比較は悲惨を生みます
自分の能力を高めるために最も大切なのは，
他者との比較ではなく過去の自分との比較であって,
実質その点だけに注目し続けられれば,
その道を「極める」ことにつながるはずです
他者との比較は，結果同士の比較なら
何らかの切磋琢磨につながる契機とはなっても,
努力のプロセスにおいては自分のためにはなりません
むしろその喜怒哀楽によって,
無駄なエネルギーを使うのがオチです
揃って同じことを言っていました
やはり一芸に秀でた方々の心境は，
どこか深い深いところで
シンプルな共通項があるようです
それでは，このへんで
