tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語の名言:明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。(ガンジー)

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                                                          Feb.16.2018 

 

 

昨日,とあるテレビ番組で

女子スピードスケートのオリンピック日本代表・

小平奈緒選手が「好きなことば」を聞かれ,

ガンジーの次の至言を挙げておられました

 

   Live as if you were to die tomorrow.

   Learn as if you were to live forever.

   明日死ぬかのように生きよ。

   永遠に生きるかのように学べ。


そして,もはや人と自分比べるんじゃなく,

自己記録更新だけを考えてやっているので,

こころは楽で,落ち着いている,と


ガンジーのことばの中でも

指折りに印象的なフレーズを

小平選手が仰ってくださったので,

単純に嬉しくなってしまいました

 

世界最高峰のアスリートが,

精神的な支えとして何らかの名言を

自分の脳裏に焼きつけ,

ことあるごとにそれを思い出し

自分を鼓舞する

 

ことばのパワーの素晴らしさを

改めて思わせていただきました

 

本日は今一度,  ガンジーの名言の

いくつかをご紹介したいと思います

 

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 まずは,未来についてのフレーズです

 

   The future depends on

    what we do in the present.

    未来は現在我々が何をするか

    にかかっている。

 

今自分たちがやっていることが,

即未来を左右する

 

明日死ぬかのように生きよという

ガンジーの先のメッセージからしましても,

逆説的に今・ここを100%充実して生きるべきだ

とする,高密度な思いが込められています

 

一方でガンジーは次のようにも言います

 

   There is more to life than increasing its speed.

   速度を上げるばかりが人生ではない。

 

急いで何かをすることだけが

目的になってしまいますと,

月並みですが「心」のこもらない言動をしてしまいます

そうした言動からは自分も他者も

プラスになることはあまりありません

 

心身のバランスを伴って初めて

有意義な言動ができるものです

 

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続きまして,「弱さ」についてです

 

   The weak can never forgive.

   Forgiveness is the attribute of the strong.

   弱い者ほど相手を許すことができない。

   許すということは強さの証だ。

 

確かに,  人を許すことができる人は,

その相手の過ちを包み込む

心の余裕があるわけですから,

強い人です

 

弱い人はそうした余裕がないですし,

そもそも「許す」と言う発想さえわきづらいです

 

また,  臆病な人については…  

 

   A coward is incapable of exhibiting love;

   it is the prerogative of the brave.

   臆病な者は愛を表明することができない。

   愛を表明するとは勇敢さの現れである。

 

愛の告白には勇気が必要です

臆病な人は自分の中に

ブレーキをかける自分がいて,

今一歩の勇気が持てず,自分の想いを伝えられない

とりわけ,ことばにするのが苦手と言われています

日本人にとっては,  いろいろと思わせることばです

 

では,ガンジーは「強さ」については

どう語っているでしょうか

 

   Strength does not come from physical capacity.

   It comes from an indomitable will.

   強さとは身体能力ではない。

   それは不屈の意志から生まれる。

 

非暴力・不服従の精神を貫き,

ガンジーはその生涯を祖国インドの大英帝国からの

独立に捧げました

ご存知のように,  ガンジー

断食による反英活動もするなど,

身体的には相当疲弊されていたはずです

ですがその「不屈の意志力」によって,

その強さによって, たった1人から始めた

インド独立を実現するに至ったわけです 

 

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ガンジーの非暴力・不服従の信念は,

同時に他の国々に対する警鐘でもありました

 

     An eye for eye only ends up

     making the whole world blind.

    「目には目を」という考え方では

      世界中の目をつぶしてしまうことになる

 

痛烈な批判です

ですが相手を「許せない」同士の戦いは,

とりわけ国と国のレベルにまでなってしまいますと,

互いにマイナスしか生まずに

悲惨極まりない方向に行くだけです

 

だからこそ,「思考」について

次のようにも述べています

 

    A man is but the product of his thoughts.

    What he thinks, he becomes.

    人間はその人の思考の産物にすぎない。

    人は思っている通りになる。

 

良い思考していれば良いことが起こる

悪い思考していれば悪いことが起こる

 

インド古来の「因果応報」の発想でもありますが,

ガンジーが自らの生の中で出会ったことや人を見ての,

観察記録なのだと思います

 

 

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ヒンドゥ教の踊る破壊と再生の神・シヴァ神

 

 

そういう意味で,ガンジーの実践哲学はシンプルです

 

    Find purpose, the means will follow.

    目的を見つけよ,手段は後からついてくる

 

晩年のガンジーの心の中には

インドを端緒として,  世界が平和になる願いしか

なかったと言われます

ガンジーにとっては「平和」という目的でしかなく

その目的を考えたときに

手段は目的についてきたのでしょう

 

     There is no path to peace.

     Peace is the path.

    平和への道はない  

    平和が道である

 

時空間やジャンルを超えて,

ガンジーの声が小平奈緒さんにも素晴らしい

影響を与えている…

 

真のミーム(文化的遺伝子)は

いつであれどこであれ

しかるべき人の脳に宿り

自ら存続を図って生きます

 

それでは,このへんで

ごきげんよう

 

 

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ヒンドゥ教の学問の神・ガネーシャ