Oct.19.2017
こんばんは
いや~,
今日は途轍もなく一日中寒かったですよねぇ
東京は最高気温が12°Cということで
全国的にも大変な気温の変動だったようで‥
…と, 言っても仕方がないけれど
言ってみたくなってしまう,
民族的無意識といいますか,
まさしくミーム(文化的遺伝子)といいますか
とにかく皆様と寒さを
「共有」いや「共感」することで,
自分の寒さを和らげあうという,
島国特有と言われるお天気コメントでしたが,
やはり言いたくなってしまいます
台風来てますよね, とか…
はるか昔, 家庭教師で御邪魔してましたお宅の
オマセな高3男子に, まさしく先程のような
「寒いね」コメントをしました所, 無表情に
「普通のあいさつ, なんでするんですか?」
と言われ, 反射的に「えっ?」と思ったのですが,
「だよね~, 普通だよね…でも,
何で言いたくなるんだろね―」
と流しリアクションをしました
お年頃のピリピリ受験生には時候のあいさつなど
時間のムダと思ったみたいですが,
へそ曲がりな小生は, その次の回も
同じく寒い日だったので, 逆にわざと
「暑いよね―」
って言ってお部屋に上がらせてもらったら,
流石に笑いを取れ, なごやかスタートできました…
積極的他者の温もり
都市生活をしていますと,
家族と自分の属す会社や学校
以外の大抵の人々は, 赤の他人です
ヴァーチュアル空間での知人
(たとえば, この記事の読者の方)よりも,
物理的・身体的に目の前にいる
全く知らない人々との方が, よっぽど頻繁に
電車や道やカフェで遭遇します
そうした人から
ちょっとした親しげなことばをかけて頂いたり
エレベータの「開」ボタンを押して
待っていてくれたりするだけで
妙に嬉しさを感じる=ドーパミンが出る
ものです
端的に, 温かさを感じます
こうしたことを書きつらね続けますと
もれなく「その筋」の方々から
<偽善者>の称号を授与されるものですが
戦争に加担しないですむのなら
よろこんで偽善者呼ばわりされたい
ので, むしろ小生には, ドーパミンの素です!
昨年, とある文庫本(すみません, 題名失念致しました)で
初めて見た印象的なことばがありました
それは,
積極的他者
という社会心理学系の用語です
都市生活者には必須なアイデンティティで,
たとえば電車内での距離感, 目線, 音声等,
「よそよそしさを積極的に演じなければならない」
存在である必要があるとするものです
絵に描いたような関西のおばさま方を除いては
都市住民にとっては,
他者性はお互いに価値を生むものです
マンションの隣人関係しかり
小生も右隣の御夫婦はあいさつしますが
左隣はどなたが住んでおられるのかも分かりません
ですが,
この心理的空間が物理的空間の生むストレスを
多少なりとも緩和するために
都市には必要なのでしょう
あぁ, それにしても寒い・・・
こんな夜は, とりあえず体内暖房をつけるのに
スターバックスのお兄さんに頂いた
デカフェのコーヒーをパスタ食べた後に飲んで
ヨーヨーマのバッハ無伴奏チェロ曲を
小さい小さい音でかけて寝よう
それでは, このへんで
本日の名言 :
Soft words wins hard words.
(柔よく剛を制す)
こんな別訳もあります…
Soft woman conquers hard man.
※ conquer 「~を征服する」