May.10.2018
スティーブン・R・コヴィーは，
1932年アメリカ生まれの
作家・経営コンサルタントです
彼の著書『七つの習慣』は，
全世界で3000万部以上，
日本でも200万部以上の売り上げを記録しました
今ではすっかりビジネス界の常套句となりました，
「ウィン・ウィン」の提唱者です
企業も顧客も共に利益を生むビジネスモデルを
構築するべきだ，という考え方で，
それまでの暗黙の常識であった
「ギヴ・アンド・テイク」の図式からの脱却を
推奨されました
世界で最も大きな影響力を持つ経営コンサルタント
と称されています
小生はかつて『七つの習慣』のうち，
4つを自分なりに守り続けたところ，
人間関係を始め様々な変化が実際に，
割と速やかに起こりました
7つを守り続けられていたら
どうなっていたのだろう…
という自戒の念も込めて，
本日はこの，スティーブン・R・コヴィー の
名言のいくつかをご紹介したいと思います
（和文拙訳）
まずは，スケジューリングについてのコメントです
The key is not to prioritize
what's on your schedule,
but to schedule your priorities.
鍵となるのは，
スケジュールに優先順位をつけることではなく，
優先したいことのスケジューリングだ
「プライオリティ(優先順位)」ということばも
すっかり日本でも定着しましたが，
このキーワードを広めたのが
コヴィー さんだと言われています
まず，スケジュールありきではなく，
まず，プライオリティありき
これは何度聞いても新鮮な響きがあることばです
現実，自分が関わる現場では，
周囲の状況や人間関係上で，
自分の思いよりも優先しなければならないことが
多々あるものです
ですが，それらに盲目的に追従しているだけでは，
自分の意思を表現して行動することができません
コヴィーさんはスケジュールに隷属するのではなく，
自分がスケジュールをコントロールすべきだと
仰っているのです
自分が今一番何をしたいのか，
そのプライオリティーを常々クリアをした上での
時間の使い方をするべきだと…
The main thing is
to keep the main thing the main thing.
大切なことは
大切なことを大切なことにし続けることだ
確かに，その通りです!
小生は，大切なことを大切にしないことによって
失敗し，後悔し，引きずってしまうなどは
日常茶飯事です
大切なことを大切にし続けること，
これがまさしく大切だ…
ことば遊びのように見えて，
実は深遠な真理かと思われます
Live out of your imagination, not your history.
自分史ではなく，自分の想像力をもとに生きよ
自分の過去にとらわれることなく，
未来への明確なビジョンを持ち，
そのために邁進する
これは山中伸弥教授も，
アメリカで学ばれた最高の教えと言われる，
「ビジョン・アンド・ハードワーク」
の精神を表しています
またアインシュタインは，
「想像力は宇宙を覆う」と述べました
どんなに輝かしかっただとしても，
どんなにみすぼらしかったとしても，
過去の自分は過ぎ去ったものであり，
振り返らずとも
現在の自分の礎にはなっているはずです
さらに「信頼」と人間関係については…
Trust is the glue of life.
It's the most essential ingredient
in effective communication.
It's the foundational principle
that holds all relationships.
信頼は人生の接着剤である
それは効果的なコミュニケーションにおいて
最も本質的なものである
その基本的な原理こそが
すべての人間関係を保つものである
人を信頼するとは，
相手の価値を正当に認め，
そこに疑いを持たないことです
家族，学校，会社での人間関係の基礎の基礎です
友人や恋人や仕事仲間との交流の中で
「空気」となるもの，
それが信頼です
「時間」の使い方も人間関係に劣らず，
私たちのアイデンティティを規制するものです
ですが…
Most of us spend too much time
on what is urgent and not enough time
on what is important.
私たちのほとんどが急を要することに
あまりにも時間をかけて，
重要なことにそんなに時間をかけていない
本当にあるあるなことですが，
まさにプライオリティーの掛け違いです！
「大切なこと」をしっかりと堅持していれば，
ありえない事態です
こうした時間の無駄遣いを始め，
毎日を無為に過ごさないためのためには，
自分自身のアイデンティティをしっかりと持つ，
あるいは持とうと自覚し続けることが必須です
I am not a product of my circumstances.
I am a product of my decisions.
私は周囲の環境の産物ではない
私は自分の意思決定の産物である
自分は自分で作るもの，
超一流アーティストたちが口を揃えて言うことです
そして，これも今となっては，心理学や
自己啓発系の書籍の一大キーワードでとなっています，
「勇気」についてです
You have to decide what your highest priorities are
and have the courage—pleasantly, smilingly,
nonapologetically, to say “no” to other things.
And the way you do that is by having a bigger “yes”
burning inside.
The enemy of the “best” is often the “good”.
自分が最も優先したいことを決めて，
勇気を持たなくてはならない
喜んで，笑いながら，屈託なく，
他のことに対して「ノー」と言うんだ
心の中でより大きな
「イエス」を燃え続けさせることで，そうするんだ
「ベスト」の敵はしばしば「グッド」だ
これは選択する勇気です
何かを最優先したいなら，
他を捨てなければなりません
ですが，ポジティブに捨てるのです
喜んで，笑いながら，屈託なく…
それを支えるのは自分の心で
その最優先したことを支持する「イエス」の炎です
コヴィー さんの刮目なコメントは，
この最後の一文です
「ベスト」と「グッド」を
敵対関係とみなしておられるのです
あくなき「イエス」の炎があれば，
「グッド」ではなく「ベスト」へと，
ひたすら燃え盛っていくはずだと…
最後に，「愛」についてです
Love is a verb.
Love – the feeling – is
the fruit of love the verb
or our loving actions.
愛は動詞である
愛とは感じることであり，
動詞としての愛の果実であり，
私たちが愛する行動のことである
愛は名詞ではありません
名詞は物質化させます
愛は動詞です
動詞は行動させます
パラフレーズしますと，
愛は三次元ではなく四次元だということです
立体ではなく時空間そのものです
そしてその時空間を主催する張本人である私たちは，
実にさらに上の次元，
時間も空間も超えた五次元宇宙そのものでもあります
そして自分を生かしてくれているエネルギーを
いま・ここに集約することを，
コヴィー さんは強調します
Live, love, laugh,
leave a legacy.
生きなさい，愛しなさい，笑いなさい，
過去の遺物から立ち去りなさい
それでは，このへんで
