tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語の名言:一番リスクが高いのはリスクを取らないことだ(ザッカーバーグ)

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                                           May.12.2018 
 
 
アメリカ生まれのプログラマー・実業家です
Facebookの共同創業者兼会長兼CEOです
 
ハーバード大学生だった19歳の時に,
「合コン」目的で寮の自室でルームメイトと始めた
仲間内のウェブサービスが原型となりました
 
先日のデータプライバシーにまつわる
アクシデントにもかかわらず,
現在1日あたりのアクティブユーザは
前期より数パーセント増えて,
14.49億人となりました
 
小生自身は今もFacebookには登録していませんが,
意外なことに外国人の知り合いができますと,
ほぼ必ず,「Facebookのアカウントは?」
と聞かれます
 
1年ほど前に
知人の紹介で知り合ったネパール人の学者にも
アカウントを聞かれたときに,
Facebookやってないなんて,
あなたは情報弱者なの?と笑われ
衝撃を受けました
 
本日はこの,ザッカーバーグ
名言のいくつかをご紹介したいと思います
和文拙訳)
 
 
まずは,ザッカーバーグ
Facebook社員全員に求めていることからです
 
The question I ask myself like almost every day is,
“Am I doing the most important thing
  I could be doing?”
毎日のように自分に問うことは
「今、自分に出来る
   最重要なことをしているか?」だ。
 
常に最重要なことを知っているかどうかを
念頭において行動する
 
全社員がそう思って本当に動いたら,それはそれは,
強力なコミュニティーとなることでしょう
 
ただそうは言いましても,
最初はザッカーバーグ曰く「遊び」で始めたものです
第一に営利目的と言うわけではありません
 

We don't build services to make money;

we make money to build better services.

お金儲けのためにサービスを作っているのではなく、

良いサービスを作るためにお金儲けをしている。

 

このビジネスモデルを提案したことでも

革新的だったと言われています

現在まだ34歳の彼は,

さらに「良いサービス」を提供すべく

お金儲けをしているというのです

 

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同じSNSであっても,Facebookは実名登録ですので,

他のSNSサービスとは一線を画した

信用度を持っています

そのため官公庁や大小様々な企業も,

こぞってFacebook上に登録し,

メッセージを発信しています

 

元は遊びでスタートしたことですから,

当然,当のザッカーバーグ本人も,

こんなことになるとは思っていなかったそうです

 

明確なビジョンがあってから,というよりは,

まずなんらかのアイディアが生まれ,

そのアイディアをいかに早く実現していくか,

そのスピード感がザッカーバーグの特徴です

 

Let me tell you a secret:

no one doesn’t know when they begin.

Ideas don’t come out fully formed.  

They only become clear as you work on them.

You just have to get started. 

秘密を教えましょう。

誰もことをはじめた時どうなるかは分からないんです。

イデアというものは完成形でやって来ません。

それらに取り組んでいるうちに、

徐々にクリアになっていくのみです。

まずとにかくはじめなければいけないのです。

 

アイディアは完成形でやってこない

 

小さくてもそれを具現化していく中で,

様々なフィードバックをし試行錯誤を重ね          

改良していく中で形になっていく

 

まるで画家や彫刻家の

作品制作のプロセスのようです

 

 

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トータルのビジョンが持てなくても,

「これ」と思ったアイデアを大切にして,

そこから広げていく

 

ザッカーバーグ一流の実践哲学の核は

ここにありそうです

 

If I had to understand everything

about connecting people before I began,

I never would have started Facebook.

人と人を繋ぐ方法が全部わかるまで

始められなかったのだとしたら、

僕はフェイスブックを始めていなかっただろう。

 

こうした「プロセス指向」の方法論は,

今後ますますネット社会を始め,

人間関係に至るまで,

私たちの行動原理となっていくことでしょう

 

超情報化社会の今,

何かを固定して考え,じっと見据えて対策を取る,

という時代は終わったのかもしれません

 

静的空間的三次元社会から,

動的時間的四次元社会への移行です

 

これまでの固体が溶け出し,

まるで氷河が大河になっていくかのような,

とてつもない流れが全方位的に見られます

 

tsuputon7.hatenablog.com

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では,ザッカーバーグ

どこを目指しているのでしょうか

 

By giving people the power to share,

we're making the world more transparent.

人々に共有する力を与えることで、

私たちはこの世界をもっと透明なものにしている。

 

これも彼流に言いますと,

初めから見えていたことではなく,

 Facebookを通して,気がつけば

どんどんどんどん人々が情報共有し,

お互いの隠し事がなくなってきた,

つまり世界が透明になるデヴァイスとなって来た,

ということでしょう

 

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そうした彼が

社訓としています五箇条があります

 

1.Focus on impact.
  インパクトに集中しろ
 
テレビ番組でもタイトルの副題などに
「衝撃」と一言あるだけで,
視聴率が飛躍的に伸びるといいます
 
善かれ悪しかれ,この情報化社会では,
誰しもが何が重要で何が重要でないかが
不透明になりやすい状況にあります
 
その中では,強い刺激があるものに
人の注目が行くのは当然のことかもしれません
あのドナルドも,大統領と言う立場にありながらも,
引き続きTwitterで良いも悪いも自己表現し続け,
ほぼその後者になったとしても
人々の注目を集め続けています
 
SNSの功罪は枚挙に暇がありませんが,
ザッカーバーグはそのことをいち早く察知し,
社員教育していたものと思われます
 
 
2.Done is better than perfect.
  完璧を目指すよりも作ってしまう方が良い
 
これは前述のコメントに通じるものです
小さくてもアイディアがあれば,
それからとにかく作ること
 
そこからすべて考えていく,
というプロセス指向です
 
 
3.Code wins arguments.
   規定は議論に勝る
 
規定=先に作ってしまったものを出してしまえば,
どんなにたくさん議論を積み重ねたものよりも価値がある,
ということです
最近耳にします表現では,
「プラットフォーム」を提出する,
と言い換えもできます
前提を出せたものがち,
ということになります
 
 
4.Move fast and breaks things.
  早く動いて状況を打開しろ
 
膠着状態を変えるには,早く動くこと
 
あのとてつもない早口を見ても,
さもありなんというお話です
 
 
そして彼の言動の全てを支える至言と思われます
一言です
 
5. The riskest thing is to take no risks.
  一番リスクが高いのはリスクを取らないことだ
 
リスクを恐れない勇気
それは今後のAI化社会の中で,
必須の心構えなのかもしれません
 
そもそも言い続けていたことですが…
それでは,このへんで
 

tsuputon7.hatenablog.com

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The Red Rectangle Nebula from Hubble

apod.nasa.govより