tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語の名言:もし過ちを犯す自由がないのならば, 自由を持つ価値はない(マハートマー・ガンジー)

f:id:tsuputon7:20171008125541j:plain

JOAN MIRO : Women and Bird in the Night

 

                                                                    Oct.8.2017

ホアン・ミロ

ピカソが認めた数少ない画家だと,

岡本太郎氏が述べておられました

この絵の題名は訳すと『夜の女たちと鳥』ですが

「女たち」はおそらく左右にいる方々でしょうけれど

鳥...?

 中央のギターみたいな顔の方でしょうか

でも, 体は人の子みたいだし・・・

あっ, いけない!

何にでも意味を求める「現代病」にかかってる!

ピカソミーム(文化的遺伝子)に怒られる!

ただ, 自由な解釈はしていきたいものです

 

ところで, 先ほど上野公園の

世界遺産国立西洋美術館に行ってきました

 

f:id:tsuputon7:20171008145105j:plain

 

結構撮影できた中の1枚が

ミロの大きくシンプルに美しいこちら↓

 

f:id:tsuputon7:20171008144921j:plain

 

自由…

ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムは

代表作『自由からの逃走』で

束縛のない自由はない

 という名言を残しました

 

たしかに, このミロの絵を見て

自由」に解釈したとしても

この絵には「束縛」されるわけですね

ある意味でこのからくりが

ピカソの言う

芸術は私たちに真実を悟らせてくれる嘘である

というミームの真意なのかも知れません

(このミーム=文化的遺伝子につきましては,

10/3 に投稿させて頂きました記事で

御紹介しましたので, 御興味おありでしたら

御覧下さいませ)

 

こう考えてくると,

ミロの絵を先ほどのように自由に解釈しても,

嘘を解釈して「女たちと鳥」の

「夜」の様子をイメージできたなら

それで立派にミロの絵は芸術として成功だ,と言いえます

たとえそれが, ミロの意図を正確に把握していない

という「過ち」を犯していても

 

f:id:tsuputon7:20171008132909j:plain

 ↑東京都美術館にて

 

少し脱線しますが…

実は, 明日までの『ボストン美術館の至宝展』に

朝イチで行けば落ち着いて見られるだろうと

ひとり意気込んで行ったのですが

すでに100人以上は人がいて, げんなりし,

ごぼう抜きしようと決め

エジプト→中国文明コーナーをほぼスルーしましたら

トップ集団にめでたく追いつき,

西洋→現代芸術コーナーだけゆるゆる見て,

30分で出ようとした所にあった休憩所のイスが

美的でして…

 

つまり, 西洋美術館の常設は, そのうっぶんを

はらすべくハシゴして入ったのですが,

人はちらほらしかいなくて, 大満足でした

 

小生が学部学生時代, 千駄木に住んでいまして

自転車で来られたので, よくこの常設に来ては

休憩所でいねむりや読書もしましたので

郷愁感もほんわり感ぜられましたし

 

f:id:tsuputon7:20171008151512j:plain

 モネ『睡蓮』

 

 

過ちを犯す自由

マハトマ・ガンジーは言います

 

Freedom is not worth having

if it does not include the freedom to make mistakes.

(もし, 過ちを犯す自由がないのならば,

自由を持つ価値はない)

 

このことばを初めて知った時,

軽やかな衝撃を受けました

「過ちを犯す自由」

何とエレガンスとインテリジェンスの

あふれた,

ミステリアスで絶妙なミームでしょう!

この, ゆる過激なバランス感覚は,

僭越ですが, 誤解を恐れずに言わせて頂くならば

流石,

非暴力・不服従

を掲げ, 大英帝国の圧政下にあったインドを

たった1人から独立運動を始め, みごとに

実現させた聖者ならではの

フレーズだと,

感じ入ります

 

f:id:tsuputon7:20171008152818j:plain

 

そういえば,

サッカー日本代表が先月

ワールドカップ出場を決めましたが,

渋谷ハチ公前交差点で,

例のハイタッチ横断が行われるたび

その秩序正しい喜び方に, 世界が驚くそうです

赤信号を守って歓喜する群衆!!

ヨーロッパ諸国であれば, 必ず暴徒化し

タクシーや店のシャッターがぼこぼこにされ

数名の逮捕者が出て当たり前ですが

 

流石, 落ちているお金やサイフを見つけたら

必ず交番に届ける世界唯一の民族

と言われるだけあります

この点につきましては

まぎれもなく 行為の美 にあふれてる

と言いうるのですが

過ちを恐れる自由

謳歌している現代の日本人たちを見たら

インド独立の父は

何と仰ることでしょう?

 

それでは, このへんで

ごきげんよう!

 

f:id:tsuputon7:20171008153912j:plain