Oct.4.2017
こんにちは
いよいよ今宵は中秋の名月!
何とか見られるとうれしいな
ちなみに必ずしも満月ではないのだそうです…
旧暦で満月だった日らしいです
今日は 2回前の
「F先生の思い出(2)」(10/1分)の〔中編〕を
書かせて頂きます
〔前編〕をまだお読み頂けていない方は,
お嫌でなければ先にそちらを御読み下さいませ
・・・ということで…
翌朝目覚めたら小生は手術室へ搬送されていました
やたら明るかったです
台に横たえられた後, しばらくして
あ, 今から背中に注射するから,
体育座りの格好して~
と, 薄青色のオペ服を着た男の人に言われました
今思うと麻酔科医ですね
言われるがままに体育座りをすると,
腹部に激痛が!
痛っ!痛っ!痛っ!
たしか, 3回連続言ったと思いますが,
は~い, じっとしてェ~
と, 麻酔科医...
ひえ~っと思いつつ,
注射なら沖田先生の所で幼稚園の頃から百戦錬磨やっ!
日頃のガマンの実力, 見せつけたるわっ!
とムキになり, 打ってもらったのですが, 結果…
チクッ! ピキッ! チクッ! ピキッ!・・・
っと,
体育座り→えびぞり→体育座り→えだぞり→・・・
をリズミカルに繰り返してしまい…
(絵的には結構オイシイ感じだったかも, あっ,
不謹慎ですね, 医療従事者の方々, ごめんなさい)
とにかく, 痛すぎでした!
人生で2番目に痛い記憶です
(ちなみに,
3番目は小6 の3月に左目逆(さか)まつげの
手術をした時の白目(?)にされた麻酔注射,
1番目は高2 の11月にラグビーの試合中,
倒れた時に相手の100kg超えの選手に,
頸椎に故意にではなくヒザを入れられ
火花が散って気絶した時です…)
その後何とか注射が終わり,
あお向けに横になって目の前を下が見えないように
大きめのガーゼのスクリーンで遮断されました
部分麻酔でした
痛ないし,
すぐに終わるからね~
と, 先ほどとは別の若いイケメン先生が!
「では, 手術始めますう一」と,
こてこての大阪弁でそう言うと,
先生はおもむろに手足をすでに台に拘束された
小生の腹部を触り始めました
丁度みぞおちあたりから下が
すべて麻酔がかかっていたようですが,
腰のあたりがリアルに左右に揺れ続けていたのは
覚えています
気持ち悪ないかな~?
先生が優しく話しかけて下さったので,
はい, 大丈夫です
と言うと,
あれ~,けっこうしゃっきりしてんね~,
ねててもええよ~
と言って下さいました
さらに, 追い討ちをかけるように
ややふくよかな看護婦さん
(まだ当時は看護師ではありませんでした)が
♪ かあ~ら~すう~
なぜなくのお~♪
と, 耳元でささやき気味に歌い始めました
...え~, こもりうたあ~,
もうぼくはきゅうさいやでぇぇ~...
・・・小生の手術中の記憶はここまでです・・・
手術が終わり部屋まで移動するときに
おもむろに目が覚めました
終わったよ~,
お部屋に行きますからね―
と, イケメン先生が言いました
廊下では両親が微笑んで待っていました
父親が
どうや, 痛かったか?
と笑いながら頭を撫でてきました
なんも痛ない
と僕は言いました
内心, 手術ってこんなに簡単なんだと思いつつ
この後麻酔が切れたときの痛みと
丸一日の断食生活の苦しみ
を予測するすべは
全くありませんでした
その上あの子守唄を歌ってくれた
ふくよかな婦長さんが部屋に来て,
今日 1日話しないでね
ご飯もなし, あと
笑たらあかんで
と, 厳格な目をしつつも微笑みながら
言って去っていきました
その直後に母親が
笑うな言われてもね~
と, ぼそっと言ったのが早速ツボったのですが
かろうじて笑わずにいられました
・・・長々となってしまいましたが
次回で完結します
読み続けてくださり,
どうもありがとうございます
乞うご期待!