tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語で名言を:悪い時にどうするかというのが,一番大事なので(大谷翔平)

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                                                  Nov.14.2018

 

 

大谷翔平選手が,メジャーリーグ

今年度の新人賞を獲得されました!

 

日本人としては

イチロー選手以来,17年ぶりだとか… 

 

2位の人とのポイント差を圧倒的に

つけてのぶっちぎりの受賞だったそうで,

それも嬉しい限りです

 

野球の実力もさることながら,

その言動に見られる性格の良さも,

誰からも好感がもたれやすい方です

自分の野球に対する思いを

口にされた時のひたむきで謙虚な反省力は,

あの偉業の結果の原因ではないか

と思われます

 

本日は,

そうしたメンタル面の強さの秘訣を

探るべく,大谷翔平選手の

名言のいくつかをご紹介したいと思います

(英文拙訳)

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まずは,「二刀流」についての

こだわりを語られた一言からです

 

誰もやったことがないから、

自分しかやっていないから、

自分にしかできない仕事が、

もしかしたらそこにあるかも

しれないから、

だから、二刀流をやっています 

Because nobody has done it,

only I have done it,

perhaps there may be a job

that only I can do,

I have been playing two parts.

 

すでにこの段階で,

通常の意味での「日本人」を

見事に脱出されています…

 

みんながやっているから自分もやる

赤信号みんなで渡れば怖くない

 

こうした没個性の快楽に浸りながら,

「無難」な日々を送るのが

いわゆる「典型的日本人」ですが,

大谷選手のように,

人がやらないことだからこそ,

やろうとする…

そうしたフロンティアスピリットは,

なかなか日本生まれ日本育ちだと

育まれにくいものではないでしょうか

 

そうした意味でも,

有言実行で形にされてきているからこそ,

その稀有さが煌めいています

 

さらに具体的に静かな闘志を垣間見させる

コメントがあります

 

もしかしたらできるかもしれない。

もしかしたらできないかもしれない。

その際の部分に挑戦したい

Perhaps I can do it.

Perhaps I can’t do it.

I ‘d like to try on the edge

between them.

 

可能と不可能の分水嶺

 

その部分を発見できることこそが,

「天才」の証といっても過言では

ないでしょう

普通だったら,

できることとできないことの

二元論のどちらか一方の極を

選択するだけで安住するものですから

 

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大谷選手が大リーガーでも,

160キロ越えの投球を見せたことは,

記憶に新しいです

彼はどのような思いで,

あの剛速球を実現しているのでしょうか?

 

頭で最初に考えて、

そして後からモノができる。

160キロ投げている姿がある。

そこに後からできる現実がある

First, I think in my mind,

and after that I can get something.

I imagine I’m throwing a ball at 160 km/h.

After that, I can get reality.

 

まずイメージトレーニングをして,

それから現実がついてくる…

これは様々なジャンルの,

様々な「天才」たちが

口々に言うことでもあります 

 

では,うまくいかなかった時は? 

 

悪い時にどうするか

というのが一番大事なので、

そこが課題ですね

What to do when I’m in a bad condition

is the most important,

and that’s my task.

 

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大谷選手は, 

「大人に必要なことは?」と

問われたときに,

シンプルにこう答えています

 

制限をかけて行動することは

大事なのかなと思ってます。

I think it’s important

to behave with restrictions. 

 

一方で…

 

自分はここまでしかできないのかなと、

憶測だけで

制限をかけてしまうのは

ムダなことだと思います

I think it’s meaningless

to confine myself

by  wondering if I can’t do beyond this

just with my own estimate.

 

このバランス感覚こそが,

あの,ベーブ・ルース以来と言われる

大リーグでの「二刀流」を果たした

秘訣なのかも知れません

 

思慮深い人ほど,

どんな問題についてであれ,

白黒のどちらか一方に飛びつくことはせず,

多少時間と手間がかかったとしても,

その両者を冷静に比較考量し,

考えうる場合を全て吟味した後で

はじめて結論を下します

 

世俗的・表層的二元論を超克する視座,

それこそが,「こと」を成し遂げる人が

共通して持っている偉大さの一つ

ではないでしょうか?

 

こうした意味で,

大谷選手は,

実に現実的でもあります

 

ハードルが高すぎると

目標が見えなくなっちゃうし、

自分に届きそうで届いていない数字を

目標にするのがベスト

If the hurdle is too high,

I can’t find the goal,

and it’s best to make the goal

the figures that I haven’t reached,

though seemingly I can.

 

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驚異的なことを軽々と成し遂げるのに,

大谷選手の謙虚なコメントは

後を絶ちません

 

今の僕の体は、

まだ最低基準にも達してない

と思っています

I think my body now hasn’t reached

even the lowest level yet.

 

こうした自身に対する「戒め」と同時に,

果てしのない「夢」も見ています

 

誰かがやった後に続くんじゃなくて、

誰かがやったことをやるんじゃなくて、

その上をとにかく超えていく。

何か大事を成し遂げた人って、

人々がムリだって不可能だって

言ったことに対して

『いや、できる』と思ったものが

新しいものを作っていった

I will go beyond anyway,

not the following after somebody did it,

or doing what somebody did.

The people who did something great

thought they would be able to do

what people said it impossible to do

 and  made something new. 

 

もはや興奮冷めやらぬ

私たち日本人だけではなく,

アメリカの人たちにも正真正銘,

実力を認められた,

大谷翔平選手

 

ただ野球ができるだけではなく,

その言動全てに,自然と

引き寄せられてしまう驚異の23歳…

 

早く腕の治療・リハビリが完了して,

鮮烈な復活劇を見せてくれますよう,

心底願わずに入られません

 

それでは,このへんで

ごきげんよう! 

 

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