March.26.2018
1898年アイルランド生まれの
牧師で著述家です
潜在意識を利用し操作することで
自らや周りの人さえも成功，幸福へと導く
積極思考である「潜在意識の法則」を提唱しました
いわゆる「ポジティブ・シンキング」ということばを
世に広めた方です
現在日本でも広まっています「自己啓発」ジャンルの
先駆け的存在とも言われます
ちなみに,「マーフィーの法則」として
よく知られていますものは,
マーフィーのことばのパロディーだそうです
牧師さんですので「神」の存在を
前提とされていますが,
決して「他力本願」なだけではなく,
そのメッセージの大半はむしろ，
自分自身と向き合い，自分の可能性を信じきることで,
現実は全て変わっていくとする「自力本願」です
キリスト教圏の発想としては実は珍しい気がします
の精神に通じるものがあります
本日はこの, ジョセフ・マーフィーの名言のいくつかを
ご紹介したいと思います
ピート・モンドリアン『花咲くリンゴの木』
まずは, 行き詰まりを感じているときに
ヒントを与えてくれるメッセージからです
The only obstacle to your success and achievement
is your own thought or mental image.
あなたの成功や目標達成をじゃまする唯一のものは，
あなた自身の考えや心のイメージです
マーフィーは,
自分の考えやイメージは実現するものだと言います
これは現在，世界のトップアスリートたちが
必ずと言っていいほど実践しています,
イメージトレーニングの大原則です
試合が終わってから家に帰ると，
ビデオで自分のホームランシーンを
繰り返し見ていたといいます
次に，くよくよする時の心情についてです
I’m thinking
something to worry anxiously is worried
for the thing which has not also occurred actually.
くよくよ心配してしまうのは，
現実に起きてもいないことのせいで
心配になっているのだと私は考えている
「現実に起きてもいないこと」は不安を呼び,
不安は心配を呼んで，果ては恐怖にまで
膨らんでしまいます
ですが，その根源は根拠も浅い
妄想でしかないことが往々にしてあります
こういった意味で, ものごとがうまくいってない人は,
うまくいってないことしか想像していない，
とマーフィーは考えます
The one common to the person who doesn’t have
a confidence is a thing scarce in an imagination.
自信のない人に共通しているのは
想像力に乏しいことです
自信がない時, 八方塞がりになって,
何をするでも考えるでも否定的になってしまいます
さらにそうしたときに限って，その状態のまま,
現状をなんとかしようとしますが,
まずするべきは自分自身の心の持ちようを
変えることだと, マーフィーは言います
Settle a problem at the time with a gentle heart.
問題の解決は心のおだやかな時にしなさい
ピート・モンドリアン『ブロードウェイ・ブギウギ』
続きまして, ことばの使い方についてです
The person walking a happy life knows
how to use the word.
Choose and use a word.
Dimness also becomes light in a life
by one of choice of a word.
幸福な人生を歩んでいる人は，
ことばというものの使い方を知っています
ことばは選んで使いなさい
ことばの選択一つで
人生において暗がりにも光にもなるのです
ここで，’a word’ と言っているのがポイントです
一つ一つの単語を選んで使う…
なかなか難しいことですが,
自分の頭の中だけならともかく,
他の人に何らかしらのメッセージを送る際,
お互いに誤解や不快を引き起こさない
言葉遣いをすることには, いくら気をつけても
気をつけすぎることはありません
確かに, 個人的な経験を振り返ってみましても,
その世界で「一流」と言われるレベルの仕事を
されている方々は, 決してネガティブ思考の方では
ありませんでした
「できるよ!」「すごいね!」そして「ありがとう!」が
口癖の人ばかりでした
逆に,「ダメだ…」「だって…」「でも…」が
口癖の人に共通していましたのは,
その人自身の仕事が何かしら停滞していたことです
人の言葉遣いは，その人の潜在意識も含めた心を
見事に表すものだと思います
そしてその言葉が
その人の行動＝運命すら導いているのだ，
とマーフィーは言います
It’s the sail stuck on your heart
to decide your destiny, and not a wind.
あなたの運命を決めるのは
あなたの心に張られた帆であって風ではありません
「他人」との関わり方についても，
マーフィーの考え方はポジティブです
Admit the value of the others.
When doing that, you can also admit your value.
他人の価値を認めなさい
そうすれば，あなたの価値も認めてもらえます
まず他人の価値を認めること
私はいくら小さくても，
その人の良いところを見つけようと
心がけています
と, ダライ・ラマ14世は仰っています
自分の友人が成功し,
自分が成功していないときに,
自然と湧き上がってくる心情は，
嫉妬・不安・果ては怒りであったりします
ですが，マーフィーは次のように考えます
Others’ success is your success,
and others’ prosperity is your prosperity.
他人の成功はあなたの成功であり，
他人の幸福はあなたの幸福です
超一流のアスリートの中には,
自分のライバルが目の前でうまくいったときに,
拍手をしたり笑顔になったりする選手を
見かけることがあります
宇野昌磨さんにその片鱗を見るのは
小生だけでしょうか…
他人の成功をも自分の成功として喜ぶ時,
その幸福を共有できます
そしてその幸福の種から
現実に自分自身の幸福が成長していきます
That will be practice of the best luck for you.
それがあなたにとって最高のツキの訓練になるものです
どんなにポジティブシンキングをして，
イメージトレーニングを重ねていたとしても,
失敗することはいくらでもあります
そうしたときの心構えを
マーフィーは次のように述べています
Failure is the first step of success.
Be glad that you failed.
The person who seems to have approached
successful one step would succeed
in this certainly.
失敗は成功の第一歩です
失敗したことを喜びなさい
これで成功へ一歩近づいたと思えた人は
必ず成功するでしょう
「失敗は成功のもと」ということは，
iPS細胞の山中教授をはじめ,
ほぼ全ての偉人が口を揃えて言うことです
マーフィーはさらにその失敗を「喜びなさい」
とさえ言います
「やったー！失敗したー！」
「嬉しい！間違えた！」
この瞬間に,
脳内の快感物質ドーパミンを放出するか否かが,
その次の瞬間からのその人の言動のベクトルを決める
と言ってもいいでしょう
不屈の精神とは, じっと我慢すると言うよりは,
このように解釈しうる実に豊かな心的態度のこと
ではないでしょうか
ポジティブ・イメージを持つ際に,
最も障害となりますのは，過去の失敗の記憶です
その記憶は大抵自己否定的な感情です
そのイメージが壁となって，
未来の目標に立ちはだかっているのであれば,
その壁＝自己否定感をまず壊す必要があります
All own blame and self-criticism
should be stopped immediately.
Forget the past
and expect to achieve a victory and success.
あらゆる自己非難や自己批判は
即刻やめるべきです
過去を忘れ，
勝利と成功を達成するよう期待しなさい
そしてマーフィーは「生きがい」ということばを
広めた人でもあります
The best prosperity of life
isn’t also honor or richness.
It’s to find what one wants to do and wrestle.
They call it “worth living”.
人生最高の繁栄は富や名誉でもありません
自分のしたいことを見つけ取り組むことです
人はそれを「生きがい」と呼んでいます
それではてこのへんで
ピート・モンドリアン『ヴィクトリー・ブギウギ』
