tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語で名言を:勝ち負けなんか、ちっぽけなこと。大事なことは、本気だったかどうかだ!(松岡修造)

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                                                      March.11.2018

 

 

松岡修造さんは,1967年東京都生まれの

元男子プロテニス選手です

 

この間のオリンピックでは応援団長を

務められました

織田信成さんとの絶妙コンビが楽しかったです

 

錦織圭選手を小学生の時から育てたコーチ

でもありますが, 今ではすっかり

その言動が若い層を中心に注目され続けています

 

究極の晴れ男なので,

松岡さんが日本を離れると天候が崩れ,

帰国されると晴れるとさえ言われています

 

本日はこの,松岡修造さんの熱い熱い

名言をいくつかご紹介したいと思います

(英文拙訳)

 

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まずは,「自分が基準」とする

修造さんの哲学から…

 

僕は今までやってきたことを少しも変えていない。

周りの評価が変わっても、

自分を評価するのは自分だけですから。

I haven’t changed what I have done till now at all.

This is because it is I that evaluates myself,

even if the others do otherwise.

 

評価なんて一切関係なし!

と言い切られた,

岡本太郎さんを彷彿とさせる一言です

tsuputon7.hatenablog.com

 

以前から薄々感じていたことなのですが,

とてもポジティブな意味で,修造さんには

ある種太郎氏に通じる「狂気」がある気がします

 

元気すぎるところ

無比較なところ

歯に絹きせぬところ

 

頼もしい限りです

 

そんな修造さんでも,

生来あの性格だったわけではない,

と御自分で仰います

 

生まれながらに

自信満々の人などいません。

自信を持ちたいから

頑張れる。

There is no person who has much confidence

from the person’s birth.

We can do hard

because we want to have confidence.

 

見栄でも過信でもなく,

真の自信を持つためには,

努力が不可欠です

そして,どれほどの努力をしてきたかは,

詰まる所自分にしかわかり得ません

ですが,ある程度納得いくまで

努力してきた自分を適切に褒めることによって,

自信は深まります

 

時に「根拠のない自信」も必要な時はありますが,

それは一過性のものでしょう

 

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修造さんのメッセージは,

どれをとっても単刀直入です

 

僕は、「一所懸命」が大事だと思っているので、

目の前のことに命を懸けながら

生きてきました。

As I think the important thing is ‘doing hard’,

 I have lived

by doing what is before me for all my life.

 

「今・ここ」に生きること,

「一所懸命」の原義を貫かれているかのようです

昔,お百姓さんは名主さんから土地を借り,

そこでせっせと畑仕事に励むのでした

その「一所」で「懸命」に働くこと,

これが由来です

(ちなみに「一生懸命」は後々音声上の誤解から

    広まった表記だとされています)

 

チャンスはいつやってくるか分からないからこそ、

目の前のドアが開くまで

叩き続け、

失敗や苦しい経験をし続けるしかない。

The opportunity comes anytime,

so we have to keep

knocking at the door in front of us till it opens,

failing or suffering from bad experiences.

 

小生は家庭教師業を生業としておりますので,

この時期になりますと

十人十色の受験結果が聞こえてきます

経験上,

その時の結果が全てで努力し続けてきた

生徒さんに取りましては,

ある種イエスかノーかの二元論を

社会から突きつけられることになります

 

ですが,それは人生の一幕であり,

全てではありません

たとえ失敗したのであっても,

次の日にどういう一歩を踏み出すのか,

それの方が単に受かって喜び続けることよりも,

途方もなく大切なことだと思っています

 

ガンジー の言うように,

学びは永遠なのですから

tsuputon7.hatenablog.com

 

挫折や敗北の受け止め方は、

自分の心次第で変わる。

捉え方によって自ら変えることができる。

The way to receive frustrations or defeats changes

depending on our minds;

we can change it depending on our interpretation. 

 

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修造さんも悩む時はおありです

そうした時に,

具体的にはどうされておられるのでしょうか

 

僕は、悩んだ時、戦略を考える時などは、

ノートや紙などに箇条書きで

心の声を書き出しています。

イデアや本心を

掘り起こす力がつきます。

I make it a rule to run off the list

of my heart’s voice

on the notebook or paper,

when I am in trouble or work out a strategy.

It gives me the power to get ideas

or know how my heart feels. 

 

箇条書きで心の声を書き出す…

じつはこれは心理学で言います無意識の意識化で,

個人的にも心当たりのある合理的な方法です

 

人と話して初めて,

自分はこんなことを考えていたんだ,

こんなことを言えるんだと思った経験は,

数え切れません

「心の声」が自然に湧いてくる,あの感じです

 

修造さんの箇条書きのように

ほんの小さな工夫が,杞憂にさいなまれる時間を

大幅に減らしてくれることは多々あり得ます

 

また,次のような心的態度を持つことも有効でしょう

 

人と同じことをしなきゃいけないという思い込みから

自分を解放してあげましょう。

Let ourselves go from the prejudice

that we have to do the same thing with others.

 

小生も経験上,自分の「心の声」を抑圧した上で,

人と同じことをしなくてはならない状況ほど,

非生産的でストレスの元になることは

ありませんでした

それを続けておりますと,肩身が狭くなり,

自己嫌悪に陥ってしまいます

tsuputon7.hatenablog.com

 

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ここに,修造さん御得意の卓抜な喩えによる,

トライアル精神の大事な理由がストンとわかる

フレーズがあります

 

100回叩くと壊れる壁があったとする。

でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、

90回まで来ていても

途中であきらめてしまう。

Suppose there were a wall that will be broken

by 100 beats; everyone would give up on the way,

not knowing how many times of beats is enough,

even if the person has beaten 90.

 

だから,決して諦めないことが大切なのです

 

限界を決めるのは他人じゃない。

あくまで自分自身。

It is not others but you yourself

that determines your limit. 

 

あ,マイケル・ジョーダンと同じメッセージを

違うことばで仰ってます

 

そして,本日の至言と思われますのが

こちらです

 

    勝ち負けなんか、

    ちっぽけなこと。

    大事なことは、

    本気だったかどうかだ!

    It is a tiny thing

    whether you win or lose.

    The important thing is

    whether you have been absorbed in it or not.

 

勝負の世界は結果が全てですが,

終わった後に冷静にその後の意義を吟味しますと,

大事なのは,

そのプロセスでの「本気」=「没頭感」です

少なくとも経験上言えますのは,

大きな試験なり試練に直面した後で,

自分自身の財産となったと確信できますのは,

そこに至る過程での艱難辛苦であり,

結果としての成功不成功ではありません

 

ものごとがうまくいかない時こそ,

自分の器が試されます

そうした時に,修造さんのこの一言は

その時の自分の器を測り,

今後の礎とすべきものはなんなのかを探る

手がかりとなると思います

 

それでは,このへんで

ごきげんよう

  

tsuputon7.hatenablog.com

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