PlCASSO : Man with a Guitar
Oct.3.2017
こんにちは
いよいよ中秋の名月が見られる頃になってきました
あらゆる意味での「空気感」が, 個人的には
たまらなく美的に思え,
ひたすら愛でていたい時節です
さて, 唐突ですが
今回はピカソについて卒直に思うことを
お話ししたいと思います
小生はピカソの絵を見て, 一度たりとも
「美しい」と思ったことはありません
子どもの頃から家にあった画集を見て
いつも必ず持ってきた感想, それも
未だに一切微動だにしない感想があります
それは,
何これ!?
です
美しい, きれい, 素敵といったことは全くなく,
それでも, いつでも, どこでも,
えっ!?
と思わせてくれる
脳でいうと爬虫類脳というか,
本能的に揺さぶられる何かを感じざるをえないのです
他に見たことがないというか
誰もやったことがないというか
誰も真似られないというか
・・・見るたびに
こんなにあれこれ想わせる画家はいません
好きか嫌いかの次元でもありません
いいの? 悪いの? それすら, 分かりません
キュビズム(立体派)の技法を確立し
複数の視点から, 違う時に見たものを一画面に収めた
と解説されても
いや～，わけがわかりません,
意味不明です
・・・意味不明・・・
正直, 子どもの頃から
意味不明なおじさん
でも, 無視できない
という思いを一貫して抱き続けてきたわけですが
先日, 全くの偶然で
ピカソのこんなことばを発見してしまいました・・・
People want to find a meaning
in everything and everyone.
That’s the disease of our age…
(人々はすべてのものごとや人に
意味を見出したがる
それは私たちの時代の病だ)
やられたっ!
ピカソの術数に
小生は幼少期からずっとはめられていた訳です!
何にでも, 誰にでも「意味」を求めてしまうこと
なんて, あたり前ですよね
「人生の意味」求めたりまでしたいですもんね
ところが, ピカソに言わせれば
私たちは病人です
ちなみに小生は先月，ハンドスピナーを買いました
2週間ほど買うかどうか迷っていたのですが
決定打が商品の入れ物の裏面にあった
このような趣旨の文言でした
『ただ回すだけの, 何の意味もないおもちゃです
すべてに意味を求めようとしているなら
あなたは現代病なのかもしれません』
これ, iPad のストップウォッチで測ったら,
MAX 4分21秒も回り続けました!
「だから, 何?」→これが, 現代病のコメント...？！
真実を悟らせてくれる嘘
ピカソは, 芸術を次のように定義しています
Art is the lie
that enables us to realize the truth.
(芸術は私たちに
真実を悟らせてくれる嘘である)
芸術の役割については, 次のように…
Art washes away from the soul
the dust of everyday life.
(芸術は私たちの魂から
日々の生活のほこりを洗い流してくれる)
意味のないことをしていて許されるのは子どもだけ,
いや, もはやそう言われてきた意味での
「子ども」は絶えつつあるのでは…
「子ども」についてのピカソの痛烈なひと言です
Every child is an artist.
The problem is how to remain an artist
once he grows up.
(子どもはみんな芸術家だ
問題はどうやって大人になってしまっても
芸術家のままでいるかだ)
こうしてブログを書かせて頂いたりして,
ネット社会の恩恵を受けつつも
相互監視の強まるベクトルの中
ピカソの真逆ベクトルがますます気になって
仕方がない今日このごろです
それでは, このへんで
