tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語の名言にスラッシュ!(4) : アルバート・アインシュタイン

                 Sep.24.2017

こんばんは

 

ようやく湿気が少なくなってきて,

自転車移動しても汗が出ない時節になりました

図に乗って遠出でもしたいと思いつつ,

やはりスタバでぼんやりしがてら, この原稿を書く,

というルーティーンに静かな快感を覚えていて,

ドーパミンには勝てず, 

今日もノマドです

(あっ, そういえば帰ってきた五郎丸さん,

  ル-ティーンやめましたね!

  周りに振り回されず自分を変えていかれる人には

  敬意を表したくなります

  「万物は変化する」というのは,

  古代ギリシアヘラクレイトスも, 

  お釈迦様も,

  洋の東西を問わず語られた真理ですからね・・・)

 

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ところで,

季節を愛でること
それは,
日本古来の美的態度であるとされてきました
古典文学でも和歌, 連歌にはじまり
果ては俳句に至るまで
季語」を交じえない作品は作品たりえなかった
そのくらい, 日本民族
季語というミーム(文化的遺伝子→3回前記事にしました)

に使われ続けてきた,
とも言いえます

もっとも, そのミームは子どもの頃の小生を利用できず
ようやく今になって, 利用頻度を増してきたようです

改めて,

 

古池や

蛙飛び込む

水の音

 

を, 心が落ち着いている時に, 五感を総動員して味わうと,

 

...芭蕉, いいなあ…


とか, 心底じんわり思いますもん!

 

もっぱら「日本以外」の
美学や哲学 etc. のミームに使われ続けてきた小生は,
ここに来て, 「和のミーム」が脳内に
不可抗力的に流入し, 僕のアイデンティティ
ポジティブに揺るがしてきました

知れば知るほど
知らないことが増える

高校時代の物理の恩師が口癖のように言っていました

また, 小生の大学院時代の師匠の師匠様が,

 

人は偉くなればなるほど

稲穗の穗が垂れるように,

頭(こうべ)を垂れなければいけません

 

と, NHKの番組で仰っておられました

たった一度だけお会いしたことがあります

先生は文化勲章受章者にもかかわらず,

小生をも含め周りの老若男女すべての方々に深々と

お辞儀をしておられました

その時, 小生は

所謂「一流」の人は偉そばるのに忙しいだろうけど,

「超一流」の人は, 不器用な子どもみたいだ

と, 直感しました

 

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英語の名言にスラッシュ!(4) : アルバート・アインシュタイン

 

今回は, アルバート・アインシュタインの名言です

あるエピソードを聞いたことがあります

相対性理論』が初めて邦訳された時,

物理に何の興味もない若い男女が,

こぞって本を買ったそうです

なぜそんなことが…

理由は,

「相手に対する性の理論」

と, 解釈されて, つまり恋愛指南書だとして,

解釈されて巷に広まったからだとのこと…

これ, 都市伝説ですかね!?

 

さて, 今日取り上げます名言は, こちら↓

 

The more I learn, the more I realize I don’t know.

The more I realize I don’t know, the more I want to learn.

 

では, スラッシュ!

 

The more I learn,/ the more I realize/ I don’t know.

The more I realize/ I don’t know,/ the more I want to learn.

 

タテ書きにすると,

 

The more I learn,             私は学べば学ぶほど

the more I realize             私はより分かる

I don’t know.                     私が知らないということを(↑)

The more I realize            私が分かれば分かるほど

I don’t know,                  私が知らないということを(↑)

the more I want to learn. 私はより学びたくなる

 

意味をまとめますと,

 

学べば学ぶほど自分がものごとを知らないことが分かる

自分がものごとを知らないことが分かれば分かるほど,

より一層学びたくなる

  

1・2行目と, 4・6行目とに, 各々

“The more~, the more・・・.”

という型があります

「~すればするほど、ますます・・・」と訳せます

毎行, ‘ Ⅰ ’ が出てきますが, 和訳時には一文中一回

「私」か「自分」とすれば、自然体になります

この短い文の中に, 6回も‘ I 'が出てくるなんて!

 1文目冒頭は語順が逆転しています

本来は, Ⅰ learn the more ですが,

前述の型にするために the more が文頭に来てます

2行目と3行目とは I realize (that) I don't know

というつながりです

that (~ということ) が略されて ますが,

I don't know はひとくくりで考えます

4行目以降の 2文目は1文目の learn と realize を

入れ替えたフレーズとなっています

自認しているように,

ユダヤ教相対主義的世界観を思考基盤としていた

アインシュタインらしい表現と言えるでしょう

ラスト行も the more (that) I don't know と考えます

 

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アインシュタイン知的謙虚さが溢れている名言です

 

知れば知るほど, 知らないことが増える

山を登れば登るほど,

見知らぬ眺望が無限に広がっていくように

 

ソクラテス無知の知に通じるものがあります

ですが、現実世界で幸か不幸か

情報洪水に流されているためでしょう,

単なるクイズ的な知識量=頭のよさを測る尺度

と考えてしまいがちです・・・

英語的に言うと,

what (知識)だけでなく

それを使う how (知恵) が大切だ,

ソクラテスは言いたかったのでしょう

 

もっとも, こうしたお話しは何度聞いても

言うは易し, するは難し

なんですが…

 

それでは, このへんで

ごきげんよう!

 

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