tsuputon's blog

英語の名言をベースに, 哲学から医学・薬学に至る雑学を, ゆるまじめにご紹介していきます

英語の名言にスラッシュ!(2) レオナルド・ダ・ヴィンチ

                   Sep. 20.2017

 

こんにちは

 

朝夕は徐々に秋めいてきました

台風が通り過ぎると,また30°C超えるかも, と

朝の天気予報で言ってましたが…

 

そろそろ山間部では紅葉が始まるのでしょうか

急激に寒くなった方が, 赤みが増すと言いますね

ちなみに英語で「紅葉」は autumn leaves ですが,

red and yellow leaves

とも言います

yellow が入ってるあたりが面白いですね

 

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英語の名言にスラッシュ!(2) レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

さて, 今日取り上げますのは

ルネサンス期のイタリアで「万能人(uomo universale)」

と称された, レオナルド・ダ・ヴィンチの名言です

(もちろん, 今回の英文は原語から翻訳されたものです!)

 

1452年にフィレンツェ郊外ヴィンチ村に生まれました 

レオナルド・ダ・ヴィンチとは,

「ヴィンチ村のレオナルド」

という意味だそうです!

つまり,

 

ダヴィンチ」は村名混じりで

「ヴィンチ村の」という意味なので,

レオナルドと呼ばせて頂くのが妥当なのだとか

 

だから, 小生も友だちっぽく,

レオナルド

と呼ばせてもらいます

近っ!

 

外科手術用ロボット「ダ・ヴィンチ」とか,

映画「ダ・ヴィンチ・コード」とか,

ダ・ヴィンチ展」とか,

広く親しまれていますが・・・

 

彼の絵画はあまりにも有名ですが,

音楽・建築・数学・幾何学・解剖学・生理学・

動植物学・天文学・気象学・地質学・地理学・物理学・

光学・力学・土木工学など

様々な分野に顕著な業績を上げました

 

この中でも彼は

絵画こそ最高の学問

と考えていたようです

 

学問・・・・

 

以前知人である内科医師の方に伺って,

へえ―っ, と感激したことですが, 

現在でも医学部ではレオナルドの『絵画論』に基づき

解剖時のスケッチを指導することもあるのだとか

彼はその時,

これからの医療はアートとコラボ

していかなくてはいけない

と, 赤ワインでへべれけになりながら熱弁していました

 

レオナルドといえば モナリザ等の油絵の他にも,

人体図, 自画像, ヘリコプターの原型となったスケッチ

も有名ですね

 

 

さて, そんな万能人の名言のひとつが, こちら↓

 

Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.
 

では, スラッシュ!

 

Just as/ eating against one’s will/ is injurious to health,/ so studying/ without a liking for it/ spoils the memory,/ and it retains nothing/ it takes in.

 

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自然と覚えてしまうフレーズ暗記法

 

では, ブロックごとに直訳をつけてタテ書きに 


Just as                                   ちょうど(次)のように
eating against one’s will      意志に反し食べることが
is injurious to health,           健康に害をなす(ように)
so studying                           そのように勉強することは
without a liking for it            それを好むことなく(↑)
spoils the memory,               記憶力をだめにする、
and it retains nothing          またそれは何も保持しない
it takes in.                             それが取り入れたものの(↑)

 

 (↑)は上の行にかかる, というマークです

訳す時, 先になる所です

 

injurious は injury「傷」の派生で「害をなす」,

spoil「~をだめにする」, retain「~を保持する」です

 

意味をまとめますと,

 

気がないのに食べても健康によくないように,

好きでもないのに勉強しても記憶力が損なわれ,

記憶したことは保持されない

 

冒頭から全体の骨格を作るイディオムが入っています

Just as ~, so ….で,
ちょうど ~ のように、(そのように) ...」の意で,

~ がたとえとなり, ...との類比を表します

インド・ヨーロッパ語族では,

サンスクリット語に始まり広く見られる言い回しです

will は「意志」

ここでは「食」の類比によってレオナルド流の

「学」の真理が語られていて,

いわゆる「好きこそものの上手なれ」が説かれています

 

それでは, 前回も御紹介しましたフレーズ暗記法です↓

 

☆まず, 英語をゆっくり音読しながら,
   日本語の意味をかみしめます
→これを3回繰り返した後,
→左の英語を手で押さえ,
   日本語だけを見ながら英語を言ってみる

 

前回のジョブズの至言より少し長いですが, 

如何ですか?

 

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このレオナルドのことばは,

脳科学で言う快感物質ドーパミンによる快感原則

を表しているかのようなフレーズです

意志, 動機付けなく何かをしようとしても

ドーパミンは出ない

やる気, 好みがあってこそ,

ドーパミンは出る

脳の報酬系と呼ばれる仕組みですね

 

読書論で, よく深く理解すると「血肉となる

と言いますが,

レオナルド自身の内臓感覚がこう語らせたのでしょうか

直感は内臓からと言いますが,

なにぶん頭でっかちになりがちな現代生活者からすると,

含蓄あふれることばです

 

もっとも, 好き嫌い言ってられない勉強ばっかりだよ,

と仰るかも知れませんが,

 

どうせやるなら, さっさと始めてしまい,

何らか工夫して, 好きだと思い込む

 

のも, ありかなと・・・

そう割り切る方が, 結果確実に楽ですし

 

 

それでは, このへんで

ごきげんよう!

 

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